XperiaZ1を3日間使用したレビューと僕の評価です。
ネット上やNAVERまとめだとやたらともてはやされていますが、僕はバカ正直にレビューしていきます。
目次
XperiaZ1の大きさ
XperiaZ1は、まずデカいです。上記画像はXperiaZ1とiPhone5sを比べたものです。重さも170gあるので、iPhone5sやGalaxy4に比べるとズシッと感じます。落としたら重力加速度も大きいのでダメージは大きいと思います。重力加速度で質量変わりませんでした。
参考までに、以下端末の重さ比較リストです。
- iPhone5・・・112g
- iPhone5S・・・112g
- iPhone5C・・・132g
- GalaxyS4・・・134g
- XperiaZ ・・・146g
- XperiaZ1・・・170g
- XperiaZ1f・・・140g
カメラ機能に疑問
XperiaZ1の売りの一つであるカメラ。Gレンズ採用で2070万画素が大きなポイントでしたが、これにはカタログ等で公開されていない落とし穴がありました。
撮影モードには主にプレミアムオートとマニュアルモードの種類があるのですが、プレミアムオート撮影を行うと画素数が自動的に8Mピクセル、画幅16:9に固定されてしまうことです。そして設定では変えられません。
2070万画素で撮影する場合は、マニュアルモードで撮影する必要があります。まぁ日常の撮影で2070万画素が必要かと言われたら必要無いし、画質を求めるなら上位機種のコンデジか一眼レフを使うでしょう。
先日の記事、XperiaZ1とiPhone5sのカメラ比較。どっちが綺麗?ではいろんなシーンでカメラ画質を比較しているので、参考にして頂ければ幸いです。
追加情報として、XperiaZ1、GalaxyS3α、iPhone5sの逆光撮影の画像を貼り付けておきます。この3機種で差を感じますか?
ディスプレイと見やすさ
XperiaZ1のディスプレイには、トリルミナスディスプレイを採用しています。これはソニーがテレビ向けに開発したもので、BRAVIAやVAIOでも採用されています。
実際に見た感じは、まぁ・・・普通です。どこのスマートフォンとも大差ありません。取り上げて「ここがすごい!」というほどのものでもありません。人から言われてよーーく注目すれば「ああ、そうかも」と思う程度です。
むしろiPhone5sの方が色の出方がくっきりしています。XperiaZ1は、ちょっと薄目の色合いになります。
文字の見やすさ
ディスプレイが大きいので文字が見やすいです。といえば、Android端末の多くが約5インチなので、ここについては他の機種と差別化はありません。
バッテリーの持ち
XperiaZ1のバッテリーは3000mAhと大容量になりました。iPhone5sが1500mAhだから倍の容量です。「XperiaZ1。バッテリーが3000mAhもあるから持ちが良い、すげええ!」とNAVER等で書いていますが、実際そんなことはありません。
2世代前のスマホから機種変更すれば、持ちが良いとは感じると思います。しかし1世代前の端末とそれほど大差ありません。iPhone5sよりは少し持ちが良かったですが、XperiaZ1でもそこそこ使っていればバッテリーは1日持ちません。
ディスプレイが大きく高機能な分、バッテリー消費が大きいのでしょう。持ち時間をカバーする為に、バッテリー容量を上げただけなんじゃないかなというのが正直な感想です。
GalaxayS3αより少し良く、GalaxyS4よりは持ちが悪いです。
さらに、妹分のXperiaZ1fの前情報で言われていた「スタミナモード」はXperiaZ1には搭載されていませんでした。
省電力モードだと、ほとんどのシーンで画面の明るさが最低ラインに設定される仕様です。でも画面の明るさは手動で変えれば良いだけの話なので、自分にとってはほぼ無意味な機能です。
ブラックはべたつく
僕はXperiaZ1ブラックを買ったのですが、カバー材質のせいか、結構べたつきます。前面背面ともガラス張りでツルツルした手触り質感は良いのですが、その代わりに手の脂や指紋がべたべた目立ちます。静電気も起きやすいのか、ご覧のとおり埃が付きやすいです。
もし買うならホワイトが良いと思います。
ワンセグ・フルセグアンテナは内臓していない
買って驚いたのが、ワンセグ・フルセグのアンテナは内蔵型ではありませんでした。
同梱されているアンテナを差し込まなければワンセグ・フルセグ共に見ることは出来ませんでした。自分はスマホでテレビを見ることは無いので問題はありませんが、見る人はこの外付けアンテナ、持って歩きますか?
防水性能はバッチリ
XperiaZ1は防水・防塵性能が搭載されています。防水に関しては水深1~3メートルで30分は無事だそうです。試しに水に浸けて動画を再生しましたが、映像も音も問題なく流れました。
イヤホン穴はこの通りむき出しですが、非接触の為防水性能に問題はありません。スピーカーは端末の下部に付いています。
デスクトップ画面の操作
XperiaZ1のデスクトップはこんな感じです。下から上にスワイプすると、
コンシェルとグーグル検索が表示されます。グーグル検索があるのは良いかもしれません。グーグルのガジェットをデスクトップに置く必要が無いので、スペースをフル活用出来ます。
上から下にスワイプすると、
これは他のAndroid端末もほぼ一緒ですね。
LTEへの接続は速かった
バッテリー節約アプリ日本人でアンドロイドのバッテリーを長持ちさせたいならこのアプリだで紹介した、「2xBattery」を入れている場合、LTEへの接続スピードはGalaxyS3αより遥かに速いのには感動しました。
このアプリはスリープ時にLTEや3G回線への接続を切ってバッテリーを節約するのですが、スリープ解除直後の回線接続時間が10秒ほどかかることがネックでした。
しかしXperiaZ1に同アプリを入れたところ、回線接続時間は2~3秒でした。今後もこの節約アプリは益々重宝しそうです。
タイムシフト連射撮影は使える
XperiaZ1の売りだったタイムシフト連射撮影が結構使えます。一瞬で61コマ撮影できます。「えっ?こんな短い間に61コマ撮れてるの?」ってぐらいの短い時間に撮影してます。
僕は動きの激しいさんさ踊りのシーンを撮影する機会が多いので、今後利用機会が多くなりそうです。
ARエフェクト
この機能、いったい何に使うのか分かりませんが、見本画像を貼り付けておきます。
何の変哲もない譜面台の写真。これにARエフェクトをかけると、こうなります。
人の顔を撮影すると、自動的に顔を認識して上手くエフェクトをはめ込んでくれるそうです。でも何に使うんだろう?代わりにPicコラージュみたいなモードを入れてくれた方がもっと喜ばれるのに。
Galaxyとブラウザの使い勝手が違う
今回GalaxyS3αからXperiaZ1に機種変更したのですが、ボタン配置の関係上ブラウザの使い勝手が少し違います。
Galaxyシリーズは戻るボタンが右側、左型のボタンはWindowsで言うとこの「便利なプロパティボタン」。しょっちゅうブックマークを開く僕にとって、片手でブックマークが開けるこのボタンが気に入ってたのです。
ところがXperiaZ1の場合は、便利ボタン機能が無く、ブックマークを開く場合はブラウザ上の右上をタッチしなければいけません。
ブラウザを両手で操作せざるを得なくなってしまったことがすっごく残念です。XperiaZ1の右側のボタンは、現在使っているアプリの一覧表示や、計算機アプリを表示させるボタンでした。
このボタン、ホームボタン長押しとかに出来なかったのかなぁ。ブラウザの使い勝手をユーザー目線で考えてませんね、SONY。これならiPhoneのSafariのブラウザの方がよっぽど良いです。
追記:
Android4.xからメニューキーは非推奨になったようです。最新端末にはメニューキーはSONYに限らず無くなったようです。便利だったのに残念です。
XperiaZ1の俺流評価
正直申し上げて、期待外れです。
防水・防塵やカメラの性能と感度は良いとして、オート撮影の条件が固定されること、ボタンの使い勝手の悪さ、大きさ、重さ、バッテリーが大きい割に期待していたほど持たないという点が残念です。
ネット上だと「XperiaZ1すげえ!」等と騒がれているようですが、実際触るとそうでもないですよ。案外普通です。ぶっちゃけ言うと、今の段階では不満の方が多いです。
というか、ここまで技術の進歩が進むと、スマホ一般人の僕にとってはどこも似たりよったりになってる感じがします。もし2~3世代前のスマホから機種変更される場合は、無理に最新機種にする必要は全くないと思います。
むしろ、型落ちで安くなってきている1つ前のXperiaや、GalaxyS4なんかで良いんじゃないでしょうか。安くて十分使えるし、コスパと満足度も高いと思います。
次回僕が機種変更するなら、4.6~4.8インチくらいで、もっと軽いスマートフォンを選びます。高い買い物でしたが、人生勉強の一つでした。
今回のわかった
スマートフォンはスマートであるべき。
XperiaZ2も出るみたいですね、予想比較してみましたので興味ある方はどうぞ。
【最終更新日】平成26年2月17日