病気とうまく付き合う

病気とうまく付き合う」という言葉を、どういう意味に考えているでしょうか?

私が胸郭出口症候群や酷い腰痛を患って慢性化してしまった時、「うまく付き合うってどういう意味?辛い病気となんか付き合えるか!」とよく思っていました。

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病気とうまく付き合う=健康を諦めることではない

私が辛い病気に悩まされていた時期は、「病気と付き合う=辛い症状を我慢しながら生きていく」ことだと思っていました。この痛みが続くのが当たり前の生活になるのか、この痛みと辛さに慣れろってことなのか、元の健康な状態で生活するのを諦めろということなのかって。

しかし克服した今だから言えるのですが、「病気とうまく付き合う=健康な状態に戻るのを諦める」ではありません。多分こういうふうに理解している人がいるのではないでしょうか。

例えば多いのは腰痛の人です。「腰のが痛いのは昔っからなんだ。仕方ないんだ。」という人をみることがありますが、これは病気とうまく付き合っているのではなく、病気に負けてひれ伏している状態です。なぜなら、何かと付き合うというのは、お互い対等な関係だったり尊重し合う関係の状態だと思うからです。

痛くて辛いのは当たり前、だからそれを我慢して体を動かしているというのは、病気とうまく付き合っているとは言えないと思います。

病気とうまく付き合う=病気をコントロールすること

病気とうまく付き合うコツ

私が考える「病気とうまく付き合う」は、痛みや症状が出ないように病気をコントロールすることです。

私は胸郭出口症候群や腰痛を克服したとはいえ、日々のストレッチや筋トレを地道に行っていれば症状が出ないことが自分で分かっています。病気が治っているわけではありません。痛みや症状が出ないようにコントロールしているのです。

治っているわけではないから、今も病気を抱えているという事になります。ですが、いろんな試行錯誤の末に痛みや症状が出ないように出来ているという状態です。人付き合いで例えるなら、「この人はこういう人だから、こう接すればうまく関係が築いていける」という感じです。これが本当の「病気とうまく付き合う」じゃないかと私は思っています。

病気をコントロールするためには

病気を上手くコントロールするためには、何かに頼って良い部分と、頼ってはいけない部分があります。

頼って良い部分

他人に頼って良い部分は、投薬によって症状が抑えられる病気、リハビリ等です。

エグザイルのMATSUさんは難病指定のベーチェット病を抱えていますが、新薬によって症状を抑えながら活動をしていました。また、骨折などの手術後リハビリは理学療法士さんの協力やアドバイスが不可欠です。家族の支えも大切です。

自分ではどうにも出来ない部分は、素直に甘えて薬や家族に頼るべきだと思います。

頼ってはいけない部分

例えば腰痛の多くは筋トレやストレッチ等で回復・防止できることが分かっています。かといって、整形外科に行って筋トレやストレッチは出来ません。分かっている事であれば、これらは自分で時間を作って他人に頼らず自分でやるべきことです。

やらなければいけないと分かっていながらも、自分に甘くして日々のケアを怠って悪化させ、職場や家族に頼るというのは避けたいところです。この場合は自分の怠慢から来る自己責任になり、頼るのではなく迷惑をかけることになってしまいます。

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病気とうまく付き合うとは、病気を抱えつつもそれをコントロールすること。正面から向きあってお互いを理解することだと思います。

病気は誰でもするものであり避けては通れません。自分の体は死ぬまで使うものです。病気を抱えていても上手くコントロールして、長く楽しくやりたいことをして生きたいです。