医師が日本の医療ドラマを批判する理由

医療メディアは医師が批判

「医龍」「チームバチスタの栄光」「救命病棟24時」などの医療ドラマがそこそこの視聴率を獲得していますが、医師らがこれらのドラマをどう見ているか気になったので聞いてみました。

すると、「止めてほしい」「見たくもない」「制作側は何考えてんだか」という批判が多いんですね。

それにはこんな理由があります。

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医師が偉そうに描かれている

医療ドラマでは医師がやたらとかっこよく大変そうに描かれるものが多く、まるで医師が偉いかのように見えてしまいます。

以前のエントリーで『医師は人間を「医師」か「それ以外か」で見ていることがある』と書きましたが、これって医師以外の人たちもそう見ているんですよね。「お医者様」みたいな感じで。

なぜこういう風潮になってしまったかを考えると、「命」を診ている事もあると思いますが、メディアの報道のされ方もあると思っています。

でも医師だって人間なんですよ。極端に言えば、自分でその道を選んだ専門の仕事をしているだけです。それをなぜ「医師は偉い」として見てしまうのか。そう思われたい医師も実際にいるんですが、皆わたしたちと同じ人間ですから。多くの医師は一人の人間として付き合って欲しいと思っているんです。

みんなそれぞれの役割を持って働いてこの社会を形成してるんですから、誰が偉いとかじゃなくお互いに敬い合うべきだと思います。

現実離れしている

医師が医療ドラマを批判するもう一つの理由は、描き方が現実離れしているという部分です。

ドラマで放映される病院のほとんどは、綺麗できらびやかな場所ですが、地方ではもっと古い病院もまだたくさんあります。また、セリフが臭すぎるうえに暇そうに描かれていることもあります。

細かいことを言えば、医師がポケットに手を突っ込んで歩くことはしません(医龍の浅田みたいに)。

手術を終えた家族が手術室から出てきて「お母さん!」なんていうことも実際ありません。手術中、家族は控室で待つんですから。

ただの研修医が現場医師に楯突くこともありません。「ブラックジャックによろしく」とかめちゃめちゃ楯突きまくっていますね。

フィクションとはいえ、医療ドラマのほとんどがこんな感じだと「医師の現場はこんな感じ」というイメージを持つ人は少なくないのではないでしょうか。どうしてこうなったかは分かりませんが、ドラマを面白く見せる為とはいえ医療を現実離れさせて放映するのはダメでしょ。

誰だってイヤでしょ

医療ドラマは医師が批判する

ちょっと想像してみてください。
自分の働いている職種が、現実からかけ離れて変に誇張されてドラマ放映されていたらどう思いますか?私だったらまったく良い気分にはなれません。テレビ放映されていること自体がストレスですね。

このように、現場で働いている医師が医療ドラマを批判するのは当たり前のことです。

確かにドラマは面白いです。ただし誇張されてるものばかりですので、「ドラマ=虚構であり非現実」という前提で見るべきです。というか、医療ドラマも医療マンガも全て無くなってしまえばいいのにと思います。

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