会社を辞める理由を書いたら８つでした

いろんな方から「もったいない！なんで今の会社を辞めちゃうの？」と言われるんですが、私が会社を辞める理由はありきたりなものですよ。

会社を辞めるに至った理由を心境の変化を順に並べると、

こんなとこです。

14年間営業職をやってきて、自分にとっては天職と思えるほど楽しめていたのですが、今の業界のシステム上、同じことを繰り返すだけで根本的に成長できない事が分かってしまいました。

具体的に書くと、安くて性能が良い商品が開発されて競合製品から切り替えてもらっても、競合メーカーがすぐにそれを上回る製品を開発してまた切り替えられる。この業界はひたすらその繰り返しで、コストダウン意識が強いために利益は年々減っていく構図。

今までの会社人生を振り返れば、取って盗られての繰り返し。営業自体は好きで楽しいんですけどね。この業界での営業には10年20年先の将来性も見込めないから、そこで同じ繰り返しをして消耗している事に嫌気がさして飽きてしまいました。

会社に飽きて「この先30年以上この生活繰り返すの？」と自問すると、「ぜったい無理でしょ」と思ってしまう。

そうなると「新しいことに挑戦したい」って気持ちが自然と芽生えるものです。

そんな中で会社の上層部を冷静に見ると、まったく将来の自分が幸せになっている姿が見えませんでした。年功序列の風習が根強い会社のせいか、ゴマすって社内を上手く泳ぎ回る能力が高く評価された人事です。

さらにこの人たち、全然楽しそうに仕事もしていないし生きていないんですよ。入社した当時から今までずっと「あんな人達になりたくないな～」と思ってましたから。

もしこの人たちが生き生きと楽しそうに仕事をしていたら、今の私も違っていたでしょうね。

10年以上同じ繰り返し、業界利益の減少、魅力の無い上層部を見ていたら、先が見えた感覚になりました。映画や本でも先が見えちゃったら面白くありませんよね。同じものを何回も見ると「これ以上見なくてもいいや」と思う事ありませんか？そんな感覚です。

「また今日も同じ繰り返しか」と思う日が増えてきました。

会社勤めをしている時に、自分がいかに会社依存しているかに気付いたんです。

「もし今の会社から放り出されて一人にされたら、お金を稼げないじゃないか」「会社に入らないとお金が稼げないって、これでいいんだろうか？」「何かに依存するって危ないことだよな」と思ったんです。

一人でもお金が稼げる力がある人は、集団にならないと稼げない人より強いと思います。一人でも稼げる力がある人は集団でも稼げると思いますが、集団でしか稼げない人は一人では稼ぐことができませんよね。

つまり集団依存している場合は、どこかの会社に依存しないと生きていけないってことです。私はこれが嫌だったし、そんな自分でい続けることが不安に感じるようになりました。

そんな中、営業職以上に楽しい仕事に出会ってしまったんです。こうなるともう理屈じゃありません。人間一度楽しいものを知って、やりたくても我慢していると辛いですからね。

ここ半年くらいは「今ここ（会社）にいる時間が人生の無駄だ」と思ってしまうほどでした。

新しくやっている仕事は全く先が見えません。業界のルール変更も頻繁にあるし、変化スピードが猛烈に速くて刺激的です。だから面白く感じられるんだと思っています。

会社に所属している以上、どんなに頑張っても社長以上の給料を貰えることはありません。ましてや現代の流れだと、50歳になってもよくて年収600万止まりじゃないでしょうか。もっと少ないかもしれません。10年先の自分の収入が見えてしまっている。これを思うと夢も希望もありません。

「幸せはお金じゃない」はその言葉通りだと思いますが、私はある程度のお金は欲しいです。自分が社長になれば、努力次第で可能性は無限大です。これなら夢や希望も出てきます。

今の会社に勤めていると転勤は避けて通れません。自分の意志とは関係なく、家族や好きな土地から離されてしまいます。それがイヤでイヤで堪らなかった。単身赴任なんか絶対無理！

”住めば都”になることも理解はしていますが、どうせ他の土地に移り住むなら自分の意志で好きなところに決めたいんです。

人生が自分の意志で動くのではなく、会社の意志で動いてしまうことがイヤなのです。

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ということで会社を辞める理由を搔いたら８つでした。

５年前は自分が会社を辞めることになるとは微塵も思っていなかったんですが、いろいろ行動し続けると変わるものです。