佐藤治彦さんの著書「普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話」がなかなか面白い考察と意見だったのでご紹介。
目次
年収300万~700万で老後資金3000万貯める。貯めてもいいけど大事なものを失ってないませんか?
定年退職後、それなりの暮らしをしていくための老後資金は3000万円必要と言われています。
しかし年収300万~700万の世帯には3000万円の貯金は難易度が高いし、節約することで大事な機会を失っていないでしょうか?
よく「老後はアレをする、コレをしたい」と話す人がいますが、60歳をこえれば体力は無くなるし、オシャレな洋服も似合わなくなる、食欲も減って美味しい食べ物もあまり喉を通らなくなります。
それなら若いうちにお金を使っていろんな経験をしておけば、その先は体験による思い出と共に人生が楽しめます。
老後はその思い出を抱いて、質素に暮らせば良いのです。
「老後のために」と節約して今やりたいことをしないことで、大切な機会を失っていませんか?
浪費と投資をはき違えていないませんか?
浪費と投資をはき違えていませんか?
例えば、煙草を吸う事は浪費でしょうか?それとも投資でしょうか?人生にプラスになるなら投資ですが、プラスにもならずマイナスになるなら浪費です。
コンビニに寄って、ちょっとした食べ物を買って食べた後、結局家でしっかりとご飯を食べていませんか?
だとしたら、コンビニで買って食べたものは浪費です。
こういう浪費が積み重なると、とても大きな金額になっています。
浪費を止めて、人生のプラスになるようなものに投資した方が、より楽しい人生を送れるのではないでしょうか。
「みんながやっているから」という理由に流されていませんか?
「みんながやっているから」という理由に流されていませんか?
例えば生命保険。
今加入している生命保険は本当に必要なものですか?
これから何十年も払い続けることを考えて入っていますか?
保険に入っているからという安心感のせいで、暴飲暴食をしていませんか?
公的保険で受けられる補償をしっかり熟知したうえで、民間の保険に加入していますか?
誰かに言われるがまま、「何となく」加入していませんか?
「知らない=損」「流されて生きる=損」です。
頭の良い人は、知らない人・流される人を対象にずる賢くお金を奪っていこうとしています。
けっこう極端な意見もありますが、全体的には主張も目的もはっきりしていたので、なかなか良書だと思います。
著者の佐藤治彦は、投資と浪費の違い、何が無駄で何が必要かを、自分の取り巻く周囲の環境や公的制度をしっかり調べた上で生きている人だなぁと思いました。
人生を楽しもうとする意識はかなり高め。
普段めちゃくちゃ節約していて、やりたいことを我慢しているお母さんやお父さんにお勧めの本です。