センター試験が廃止、新たに到達度テストが開始することで賛否両論吹き荒れていますが、僕の考えも書いてみます。
ちなみに僕は、どっちでもいい派です。
到達度テストへの移行で複数回のチャンスがあり、センター試験は一発勝負だからその日の調子による1点の差で合否が分かれてしまうとか。その代りに学生の勉強の負担が増すとか塾が儲かるだとか、いろいろ懸念されています。
けれど、そんなのはどっちでもいい。制度が変わればメリットデメリットが出てくるのは当たり前なんです。それよりも、これって誰の為の制度改革なんでしょう?
数点差で落第した高校生の為?勉強量と学力を底上げして日本の競争力を上げたい大人たちの為?こういう制度改革って、大人の社会的な都合だけで子供を振り回していませんかね?と思うんです。
僕が子供の頃に強く思っていたのは、試験の制度が変わる内容よりも、勉強をしなければいけない理由が知りたかったんです。
どうして勉強しなければいけないの?
僕が親から勉強しろと言われていた理由は、「いい大学に行くため」「いい企業や公務員になるため」「将来のため」とか漠然としたものばかりでした。親は僕にお金を稼げる人になって欲しかったのかなぁ。お金がある生活が楽しくて、ラクだと思っていたんだろうか。
今にして思えば、勉強すればどういう未来があるのかをもっと教えて欲しかった。
例えば昔は大嫌いだった英語。「英語が出来ると、こういう楽しいことがある」とか「こういう仕事に就けて、こういうことが出来るようになる。そしてこういう展開がある。」「世界中を旅していろんな人と会話できて友達が増える」とか教えて欲しかった。
「勉強してその分野で、あるレベルの学力に達すると、こういうことが出来る」という情報が沢山欲しかったと思っています。そうすればもっと勉強に興味を持って、もしかしたら中学の時から勉強が楽しくて楽しくて仕方ないというような子供だったかもしれません。
子供は正直で、楽しいものは自ら進んでやりますから。大人だってそうですよね。
今の子供が勉強する理由をどう理解しているかは分かりませんが、親が「いい大学にいって、いい企業に就職するため」とか教えてたら、子供には勉強する理由はちっとも理解出来ないんじゃないでしょうか。
子供の頃から「いい大学行って、良い企業に就職できるの超楽しみーー!!」なんて言ってる子供は見たことも聞いたこともありません。これからもそういう子供は現れないでしょう。
このように思うので、僕は到達度テストでもセンター試験でも、制度はどっちでもいいと思うんです。それよりも、勉強をする理由を教えることの方が大切です。将来の夢を膨らませて勉強することが楽しくて好きになってくれたら、自然と勉強するようになるでしょう。
どんな試験制度であれ、落ちる時は落ちるんです。落ちても勉強になるでしょう。