パリの観光局と商工会議所が、「国籍別」接客マニュアルを作って配布していたようです。パリのウエイターは無愛想で、ホテル従業員はがさつなどとする外国の不評の解消を狙った措置だそうで。
日本人は、「時々安心させる必要があるほか、決して不満を口にせず、ひんぱんにおじぎする」と描かれています。
【参考リンク】CNNパリの観光客「国籍別」接客マニュアル 日本人は?
旅行客に粗野な態度が目立つ国1位はフランス
納得ですね。
僕もフランスに行ったことはありますが、確かにフランスは無愛想な人が多かったように感じます。シャルルドゴール国際空港のカフェのウエイターは、相手がどこの国の人であろうが、全てフランス語で対応して表情一つ変えない接客だったのをはっきり覚えています。
イタリアだと明るくノリが良い人が多かったです。お店に入っても「おう!いらっしゃーい!」みたいなノリで。イタリアは何度も行きたいとは思うけど、パリはあと1回くらいでいいやと思うのが正直な気持ちです。
とまぁ、僕みたいに思う観光客を作らない為に、フランスが今回の措置をしたってことですね。良いことだと思います。
観光客が来て外貨を獲得できるのは国全体にメリットが大きいですし。今は北朝鮮でも観光客呼び寄せに力を入れているくらいです。そのうちJTBやHISのツアーに、北朝鮮が入る日が来るんではないだろうかと思ったりしています。
不満を口にしない日本人
今回僕が気になったのは「決して不満を口にせず」と描かれた日本の国民性。
日本人は不満を口にしないんじゃなくて、
コミュニケーション力が低いから不満を口に出来ない
まさにこれだと思います。
何かの本で読んだのですが、日本人はコミュニケーションしようとする意志が他国に比べると低いらしい。
イタリア人の場合は英語やフランス語はカタコトでも、ちょっと覚えたら文法など気にせず喋りまくるらしいです。海外旅行に行くような韓国人や中国人は普通に英語で話をしていきます。
今回グァムでオプショナルツアーに参加した時も、コミュニケーションを取ろうと話しかけてくるのは韓国人や中国人でした。日本人同士ですらほとんど喋ってませんでしたねぇ。
つまりこれは、日本人は他人と気軽にコミュニケションしようとする意志が低いということなんでしょうね。コミュニケーションの意志が強いのであれば、外国であれ日本語でも不満を言っていくんじゃないでしょうか。
と、同時に思い浮かんだのは、以前読んだ「沈黙のクレーマー」という本。
日本では不満を感じた96%のお客様はクレームを言わない、沈黙クレーマーらしいです。
日本は「普通分かるだろう」「言わなくても通じるだろう」と思っている人が圧倒的に多いです。それがコミュニケーション力を低下させる原因にもなっているわけです。
まさしくこれが国民性。
悪い面ばかり書きましたが、この国民性が日本独特の「遠慮」「おもてなし」などの美徳を育んできたとも感じています。
コミュニケーション力が低いのは、悪いことばかりではないのだ。