「将来が不安」自分もそんな気分に襲われることがあります。今の世界、先行き見えませんもの。
世の中の変化のスピードは速いし、落ち着いたかと思えば、突然のルール変更。自分の中で予定したいたものは、あっけなく崩れ去るのが今の日本であり世界。
イヤになっちゃいますよね。でも、何とかしなきゃいけない。ところが、ほとんどの人が不安解消の為の行動は、特に何もしていない。
日本人の不安要素No1は「年金」
【出典】国土交通省インターネット調査
思い込みの不安について書く前に、現在の日本人が「不安」に感じているものは何かを調べてみる。
国土交通省のインターネットモニターによると、「国土の将来像について」のアンケート調査677名(男性342名、女性335名)の20歳代から80歳代までの結果が上記。
人々が一番不安に感じているものは、老後の年金。
まぁそうだよね。今起きているのが厚生年金基金の解散ラッシュ。法改正で企業年金がバタバタと減額しています。さらに、今から25年後の2039年には、年金受給者数が年金支払者数を上回る試算が出ています。
こんな未来が来るのがわかっていて、私たち30代以下は年金が支給されるわけがない。仮に支給されても月に1~2万円がいいところだろう。というか、むしろ未来ある若者から先の短いおじいちゃん達がお金盗ってちゃ良くないよね。
「じゃぁどうする?何かやらなきゃ。」
ここで不安が生じる。先行きが怪しいと分かっていれば、対応策を練って行動することで未来に順応できる。人間はそれができる生き物・・・のはずなんですが、
不安に感じていながらも、不安解消のために何もやっていない人が圧倒的に多いらしい。
不安解消のために何もやっていない人が8割弱
対象がちょっと変わりますが、「未婚女性300人に対する将来の不安アンケート調査結果」のグラフをマイナビウーマンさんからお借りしました。将来を不安に感じている女性は84.3%。
未婚の女性が対象だから、結婚への不安は圧倒的に高い。次いで仕事、老後、貯蓄、介護とさまざま。不安だらけである。そして、
将来を不安に感じている女性の76.3%が、不安解消のために何も行っていないという事実。
おかしいですよね。「本当に不安でどうしようもない、このままじゃいけない」と感じているのであれば、自然と何らかの対応行動はするはずだと思うのですが。なのに、なぜ何も行動しない人が圧倒的に多いのか。
”守られている”という安心感が不安を薄れさせて行動力を無くしている
ここからは私が感じていることです。
ほとんどの人は、日本に、会社に、家族に守られているんですよ。「結婚出来なきゃ実家で親と暮らす選択肢がある」「仕事を選ばなければお金を得ることはできる」「働けなくなったら生活保護を貰える」とか。ほんと日本は良い国で、自分たちは常に何かに守られている。
日常的には「守られている」という意識は表面上では感じていないものの、生まれた時から生きている今まで「守られている」という見えないセイフティネットが意識下にあるから、心の奥底では「何とかなるか」と思っている。
不安は感じるけど、守られていることで不安は薄れる。結果、何もしない。でも漠然とした不安はいつも感じているんだと思います。
素晴らしい国ですね。常に何かが守ってくれている。でも、そんな良い状況がいつまでも続くわけがないと自分は思っています。何もやってないと、不安はいつか現実になると思います。
だから不安は感じつつも、行動だけは将来に向けて目も前のことを集中して取り組むようにしています。そうすることでも、不安は薄れます。